【音・楽器
 「音」は私たちの生活の周りにあふれています。音を組み合わせた「音楽」もたくさんあります。テレビから流れてきたり、カラオケで歌ったり。昔の人たちも、いろんな音を出して、歌い・踊ったりしていたに違いありません。
 人がいろんな音を出すには「楽器」が必要です。発掘調査でもいろんな楽器が見つかっています。そんな楽器の中で、「土笛」というものがあります。

【縄文時代の土笛】
 土笛と呼ばれているものは、大きく2つ分かれます。それは、縄文時代のものと、弥生時代のものです。
縄文時代のものは、息を吹き込む「吹き口」のための穴が1個だけ空いているもので、表面はいろんな模様で飾られています。
 
【弥生時代の土笛】
 それにくらべて弥生時代のものは、吹き口の穴に加えて、指で押さえる穴が2個〜4個空いています。表面に模様はありません。弥生時代のものは、中国にも同じような土笛があるので、それをまねて作ったものとも考えられていて、「陶けん(とうけん)」と言ったりします。

【楽器って、むずかしい?】 
 しかし、実際に「笛」であったかについては研究者によって意見が異なります。それは、音というものが、形に残らないからです。普通の石でもたたけば音が鳴り、「楽器」ということもできるからです。だから、正確には笛としても使える道具という事になります。
う〜ん、むずかしいですね〜
 
 ただ、埴輪のなかには、楽器を演奏しているものもあるので、それらを見れば昔の人が、いろんな音楽を演奏し、聞いていたことは想像できます。きっと昔の人も土笛でいろんな音を鳴らし、踊って楽しんでいたことでしょう。


     
縄文時代の土笛 弥生時代の土笛
写真『卑弥呼の音楽会-まつりのひびき-』大阪府立弥生文化博物館(2000)より




1.粘土をたまご状に丸める。
    

2.丸めた粘土を、糸などを使って半分に切る。  


 3.半分に切った粘土の中身を、スプーンなどでくり抜く。
笛にするにはなるべく薄く、くり抜く方がよいが、あまり薄くするすると形がくずれるのでほどほどに…
様子を見ながら。


 4.くり抜いた粘土同士をはり合わせる。
粘土を水につけてドロドロにしたものを、つなぎ目につけるときれいになる。
はり合わせる所に水をつけて、その後にようじで絵のように溝を書く。そうすると、粘土がくっつきやすくなる。

5.ようじなどを使って、吹くための穴(吹き口)を穴を空ける。
吹き口のところは、絵のようになるべく薄くすることが、音の出るコツ!
吹きながら、穴の大きさや吹き口の厚さを調節するといいよ




6.指で押さえる穴も空けけたら、土笛の完成!

この穴を押さえたり、はなしたり
しながらいろんな音を出してみよう!

土笛の大きさを変えたり、粘土の厚さを変えたりすると、いろんな高さの音がでるので、いっぱい作ってみよう!!

表面に、いろんな絵や粘土をつけて、自分だけ土笛も作ってみよう!
表側
(弥生の土笛は穴が4つのものが多い)
裏側
(穴が2つのものが多い)

完成!!



【参考文献】  『卑弥呼の音楽会-まつりのひびき-』大阪府立弥生文化博物館(2000)
           『楽器の考古学』山田光洋(1998)